看護師の中には、患者の移乗や移動で慢性的に腰の痛みを訴える人は少なくありません。また慣れない電子カルテや事務の仕事などで肩こりや頭痛がひどい人もいるのではないでしょうか。

また、夜勤をしたり残業が続くなど忙しい時には、ゆっくり休息をとることもできないため、体調を崩してしまうこともあります。そのようなときでも看護師は、交代制勤務であるため、休みがとりづらく無理して働いて体調がさらに悪くなるということもあり得ます。そうした実態が、看護師がきついと言われる原因になっていると言っても過言ではありません。

職場に看護師が十分にいれば、体調が悪ければ勤務を交代してもらうという方法はあります。しかしながら、どこの病院も看護師は人手不足でギリギリで配置されているような状況です。その結果、体調が悪いからといってすぐに交代を申し出ることができなかったりもします。

また冬の時期は、看護師は特に体調管理に気を付けなければなりません。冬はインフルエンザや胃腸炎が蔓延する時期です。病院にもそのような患者が来院してくることでしょう。そのようなときでも看護師が感染するということは、許されないのです。

ウイルスは目に見えるものではなく、どこで感染するかわかりません。そのため、看護師として手洗いやマスクは必須です。感染対策を徹底して、医療に関わるものとして絶対に感染してはいけないのです。また医療従事者が外でウイルスに感染して感染源になるわけにもいきません。そのような事情もあり、看護師は自己管理の徹底が欠かせないとされています。

ただでさえ生活リズムが崩れやすい看護師がプライベートでも体調管理を徹底しなければならないのは、なかなか難しいものです。しかし、体調管理も仕事の一貫として、みんなが意識しているため、病院は成り立っているといえるのです。